キャニオン・ディアブロ隕石 (Canyon Diablo meteorite) は鉄隕石 (オクタヘドライト) に分類され、1896年に発見されていますが、今から15万年前から500万年前にアメリカ・アリゾナ州のバリンジャーに落下し、その重量は数十万トン(直径30メートル)もあったと推計され、今までに回収された総重量は30トンとされています。
この隕石の落下で、バリンジャークレーターを作っていますが、面白いことにキャニオンディアブロ隕石は、この落下地点から西に5キロから6キロ離れたキャニオン峡谷で発見されているのです。
その成分は以下のようになっています。
Fe 91.6%*鉄
Ni 7.1% *ニッケル
C 1% * 炭素
S 微量* 硫黄
P 微量 *リン
Ga 微量 *ガリウム
Ge 微量 *ゲルマニウム
このキャニオンディアブロ隕石のほとんどは100グラム以下の小さい破片であり、当ギャラリーでは 〈1.1キロ〉ものサイズを所蔵しており、日本では最大級だと言えます。
また、キャニオンディアブロ隕石には地上に衝突した際に燃えて出来た焦げたような表面が見られます。
グループ | 鉄質隕石 |
Structural Class | Coarses Octahedrite |
Chemical Class | ⅠAB-MG(Main Group) |
発見場所 | Arizona, USA |
発見年 | 1891年 |
発見量 | 30t |
補足 | 世界的に有名な「メテオ クレーター」を作っています。 |