この【NWA869隕石】は、別名「コンドライト隕石」とも言われ、地球上に落下する隕石の86%を占める隕石に分類されていますが、「星の原始」とも言われ、地球型「惑星」のマントルや地殻と組成が似ているとされており、その歴史は40億年以上も昔になると言われているのです。隕石の多くは火星と木星軌道の間の小惑星帯の「小天体」に起源があるとされており、そこから軌道を外れ、宇宙を彷徨い、地球に落下したものと言われ、その「小天体」は地球のようなマグマ活動が起こらず、このため直径2ミリ以下の「球粒」(Chondrule;コンドリュール)の丸玉を組織の中に含んでいるとされているのです。北西アフリカ砂漠付近で2000年に発見されていますが、一説では火星そのものであるとも言われており興味が尽きません。即ち、13億年前に火星に巨大隕石が衝突し、その隕石が火星の表面(岩石)を宇宙に吹き飛ばし、それが13億年かけて地球に飛んできたとも言われているのです。真偽の程は分かりませんが、星の起源物体そのものであるのか、それとも火星の一部なのか、いずれ科学者は明らかにしてくれるでしょうが、仮に火星の一部とされた場合、この【NWA869隕石】の価格は急騰することになるかも知れません。何故なら、わざわざ何百億円ものお金をかけて火星探査に行かなくても目の前に火星の石があるのであれば、科学者はそれを分析することで火星そのものを知ることが出来るからです。